
軽井沢に引っ越したU先生のお家に遊びにいった
雑木林に佇む、木のお家
雪が少し残っていて、薄曇りだった
先生の家は白くて、あかるい家だった
窓からのひかりが部屋全体に反射して、昼間は照明の必要がない
ログハウスなので、壁が木で、また床もフローリング加工されていないのでひやっとせずにしっとりしている
木だからなのか、構造に秘密があるのか、家のなかはとてもあたたかかった
お昼に軽井沢の北欧風パン屋さんに連れて行ってもらい、午後から、みんなでパンをこねる
とてもシンプルなのだけど、量をそれぞれ自分の好みにすること、どのくらいまでこねるのかによって、“自分の味”のパンが作れるのがおもしろい、と教えてもらう
発酵がいい具合になったのが、夜の0時になるくらいだった
そこから、オーブンで焼き上げ
夜更けの家のなかにしあわせのにおいが広がって、そんななかお茶やワインを飲みながら、先生夫妻愛読のパンとか、発酵食の本を見ながらアイディアやコツや、食べ物の話をたくさんした
先生夫妻は東京に住んでいた時には、家に畑を持っていて、またその時からハムやチーズやあらゆるものを自家製でつくっているそうで、先生たちとの話はすごく刺激的だった
ていねいに食べること、ていねいに生きること、これからどんなふうに生きていこうか、という話もたくさんした
快適なまきストーブは、農園のたき火と同じ
火は、やっぱり人がつどい語る空間を作り出すなあとおもう
次の日の朝に焼きあがっていたくるみのカンパーニュを食べた
今まで食べたパンのなかでザ・ベストってくらいおいしかった!!
自分で一番おいしいと思うものをこしらえられたら、それ以上のしあわせってない
パンの酵母は、今回みたいにパン種はもちろん、干しブドウ、ワイン、いちごなどからも生み出せる
身近なんだなあーって、一気に親近感がわき、ここのところのパン屋めぐりもあってか、自分でパンを焼いてみたい欲が、もりもり湧いてきてしまった
それ以外にも、試したい料理法や食べ方のアイディアをたくさんもらった
発酵食、むずかしいかなと思っていたけれど、発酵を促進させるとか、マニュアル的な発想ではなく、酵母という生き物と付き合っていくとおもえたら、出来そうかも、とおもえた
はたけだって、生き物だし
早く試したい!と思いながら、先生のお家から帰路に着いたのでした
U先生は、1年の必修の時にお世話になった先生である
授業中に先生が言った「ハムが作りたい」という言葉がきっかけで、料理研究会のようなものが発足して、わたしはハムづくりには出れず、2年の時にやった餃子の会とピザの会に参加した
その時は、料理するのが面白くて、おいしいたのしい会だった
けれどその後、大地震が起こり、原発事故が起こり、食べることは趣味趣向だけじゃなくて、生きることの根本だということを、考え続けたこの1年間だった
今回の先生宅への小旅行は、そういう不安や、未来の話をみんなときちんとできた時間でもあった
これから
わたしともうひとりは、食品を社会に流通させる仕事に就こうとしている
ひとりは、東京の小さなカフェで週6でキッチンにたっている
ひとりは、花屋さんで仕事をはじめる
来週は、卒業式です